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TWILIGHT CONCERT
歌芝居 《良き報せ》 ~ベートーヴェン生誕 250年を記念して
配信日時: 2020年11月24日(火)11:00~2021年2月24日(水)11:00

Twilight Concert 110
皆様、こんばんは。本日もトワイライトコンサートのライブ配信をご覧いただき誠にありがとうございます。先月に続いて本日も無観客となります。さて今日のプログラムはゲオルグ・フリードリッヒ・トライチュケ(1776-1842)作詞によります歌芝居「良き報せ」でございます。

フランス革命後、ナポレオン戦争でグジャグジャにされてしまった欧州諸国。徒党を組み連合軍としてついに彼をエルバ島に追いやった、これで平和が訪れる!! そのお祝いとしてニュース速報のように、当時人気の作詞家・脚本家トライチュケさん書き上げたフィクション、「結末がわかりすぎる色恋絡めた英雄物語」に、当時ウィーンに住んでいた5人の作曲家(大トリはベートーヴェンよ!)が曲をつけた作品です。因みに第1曲目のアリアはモーツァルトさんなのですが、みんなの知っているモーツァルトさんではありません(もう他界してます)、実はモーツァルトの書いた曲を適当にアレンジして書いた、、、今で言う「なりすまし」みたいなとんでも作品です。

今回は始めに白状しておきます。いつもだったら音源があったり、楽譜を隅々まで眺めたり、時には自らの経験をもとにあることないこと(?)解説を書いておりますが、どこ探しても最後のベートーヴェンしか見当たらないっ、と途方にくれていたら、なんと、今年の「東京・春・音楽祭」のマラソンコンサートで小宮正安先生が企画されていたプログラムの一部であることが判明し、先生の書かれたプログラムノートと歌詞の対訳が手に入りました。
それを見る限り、どちらかというとシェークスピアのような「人間模様の絶対絶命、さあさっ! はっきりっかたをつけてよ!!」と言った重苦しい雰囲気はなく、むしろ「お星さまが綺麗、切ないけどあなた大好き、シャララララ~ン♪(はあと)」寄りの作品でございます。ナポレオン戦争後、混沌としていた世の中がついに晴れて、祝賀ムード満載「会議が踊り、、、始める」直前のウィーンの様子を想像しながらご覧いただきたい。そして本日は小宮先生ご本人が登場してお蔵入りになったマラソンコンサートをここで再現してしまおうという素晴らしい機会でございます。詳細は全て先生が解説します。下記の解説もどきは「副音声」的なものとしてお読みください。
※ちなみに私は先生と過去数年間にわたりマラソンコンサートでご一緒しております。

作曲家のラインナップは以下の通り
ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)

アダルベルト・マティアス・ギロヴェッツ(1763-1850)

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)の影武者

ヨーゼフ・ヴァイグル(1766-1846)

フリードリッヒ・カンネ(1778-1833)

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)

=== 解説 ===

序曲 (フンメル作曲)
第1曲 アリア「時が経つのはなんと早いの」 (モーツァルト原曲)
居酒屋の娘ハンヒェンが祖国の防衛のために旅立つ恋人を想いを馳せて歌うアリア。いきなり不安や希望も持てないだの悩める娘っぷりを歌いあげます。
第2曲 アリア「新しい報せには目がないぞ」(ギロヴェッツ作曲)
娘の居酒屋を営む父のアリア。連合軍の吉報を信じてやまない、、、悩める娘も娘ながら父親も突き抜けちゃってます。
第3曲 三重唱「急げ 名誉のために」 (ヴァイグル作曲)
悩める娘・ハンヒェン、その父ブルーノ、そしてヒーロー・ローベルトの三重唱。「恋人を戦場に送るなんて悲劇的な私!」、「勝ち急ぐその父親」、「恋人にちょっぴり不安を煽りつつも祖国愛を見せている男」→結果、勝って生きて帰ってくれば全て解決という内容の歌。
第4曲 四重唱「適齢期の若者が」 (ヴァイグル作曲)
お決まり、お金持ちのヒール役登場。その名もジュースリヒ。ハンヒェンを自分のものにしようと父親をしかける。権力とお金を父の前にちらつかせ、それにまんまと揺れ動く父親。そこへやってきました「良いお知らせがあると」突然現れるスーパーヒーロー『突撃隊長(ちなみにこの人はローベルトの上官。役名がジワリときますね)』。ここでびっくり発言が父親から飛び出します。「結婚はより良い報せを持ってきたほう」と、なかなかの人でなしっぷりを発揮します。いまやったら人権問題云々で一発アウトでしょう。この驚きの発言にほんとに驚く娘。喜劇なんだか悲劇なんだかわかりゃしないよ。。。
第5曲 二重唱「帰っておいて愛しい鳩よ」 (フンメル作曲)
天秤にかけられてしまった娘と何が何でもあなたを応援する突撃隊長のデュエット。
さていよいよお話も大詰め。ここからは小宮先生にお任せします。

第6曲 アリアと合唱「今日の目撃情報では」 (カンネ作曲)
第7曲 合唱付きの歌「ほら、みなさん、見上げてください」 (フンメル作曲)
第8曲 最終曲「ゲルマニア」 (ベートーヴェン作曲)
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ナポレオンの失脚後、祝祭的な雰囲気につつまれたウィーンで、
ベートーヴェンら当時の作曲家の共作によってうまれ、
大ヒットしたジング・シュピール《良き報せ》が、蘇ります。

演奏
曲目
  • 歌芝居 《良き報せ》(トライチュケ作詞)

  • 序   曲 (フンメル作曲)
  • 第 1 曲 アリア(モーツァルト原曲)
  • 第 2 曲 アリア(ギロヴェッツ作曲)
  • 第 3 曲 三重唱(ヴァイグル作曲)
  • 第 4 曲 四重唱(ヴァイグル作曲)
  • 第 5 曲 二重唱(フンメル作曲)
  • 第 6 曲 アリアと合唱(カンネ作曲)
  • 第 7 曲 合唱付きの歌(フンメル作曲)
  • 第 8 曲 最終曲(ベートーヴェン作曲)
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